バッカルファットについて

● バッカルファット切除と頬脂肪吸引の適応の違い

バッカルファット除去と頬脂肪吸引

手術適応において、

バッカルファットは頬骨下に限局した膨らみ、

脂肪吸引は広い範囲だが特にフェイスライン周の膨らみが適応。

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バッカルファット:奥歯横にタコ焼を詰めた感じ。

頬脂肪吸引 :ぽっちゃり下膨れ、平安調。
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下に吸引後にバッカルファット手術症例有り

● バッカルファットの経年的な下垂

バッカルファット バッカルファットはコメカミの部分から徐々に降りて加齢による容貌の変化をもたらします。しかしブルドックの様な頬の弛みはバッカルファットそのものではないです

● フェイスリフトの際のバッカルファット切除

バッカルファット

 フェイスリフトにおいて薄い被膜越しにバッカルファットが透けて見える症例があります。このような場合は、鈍的に剥離して被膜を裂いてバッカルファットを適量切除します。

バッカルファットは顔面神経より深いところにあるので、神経損傷のリスクが念頭に浮かびますが、バッカルファットの大きい症例は表層に近いところまで来ているので透けて見える部位から引っ張り出す限り神経損傷はないと言えます。またこの部位の顔面神経は、頬骨枝・頬筋枝となりますが交通枝が発達しており万一若干の神経損傷が来てもリカバーが利いていると言えます。

●バッカルファット切除は腫れるのか、腫れないのか?

バッカルファット 粘膜切開の傷の長さ、バッカルファットに到達するまで組織の挫滅が少なかったか、キチンと止血処理したか等で変わりますが、術後翌日〜4日間までは割と腫れて、丁寧な手術であったなら1週間でまあまあ落ち着く、雑な手術であったなら2週間くらい掛かるというのが目安です。そして1ヶ月経てば効果を実感します。しかし微妙なところまでの完成は3〜6ヶ月要します。

●バッカルファット切除後しばらくは開口時にムンクの叫び

バッカルファット切除後、ムンクの叫び 微妙なところとは開口時に凹みが生じて「ムンクの叫び」を想わせる恐い顔の時がある等です。
 しかし組織の改変とでも言いましょうか、しだいに馴染んでこの凹みは数か月までに解消して行きます。画像は≫ココ

●バッカルファット切除時の合併症

 粘膜切開部の近くに唾液腺(耳下腺)の開口部があります。また顔の深部ですから静脈は明らかに太く、乱暴な手技で損傷すると結構な腫れの原因になります。

なお顔の顔面神経はバッカルファットより外側にあるので通常は損傷することはないと言えます。